【ホテル・旅館】ホテル業界における競合施設の選定方法について 2024/11/21|スタッフブログ
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競合施設の販売動向は日々チェックしておりますでしょうか。
ビジネスホテルのような運営形態では数百円の違いで予約の入り方が大きく変わってくることも珍しくありません。
そこで今回はホテル業界における競合施設選定の基本的な考え方についてご紹介いたします。
■自社の強み・弱みを把握する
競合施設の選定はホテル運営において重要なマーケティング戦略の一つとなります。
まずは自社の強み・弱みを客観的に把握することが、エリア内での自社のポジショニングや改善点の把握にも繋がってきます。
お客様のクチコミやスタッフの意見なども参考にできるだけ多くの意見を集約してみましょう。
■強みの一例
・客室 バリアフリーが必要なお客様も気軽に利用できる
・アクセス 駅から歩いて〇分。主要な観光スポットまで至近
・食事 四季折々で変わるお料理。宿オリジナルの名物料理がある
・サービス クチコミ評価の高い付加サービスがある
■弱みの一例
・客室 設備面の古さ
・アクセス 駅から遠い。時間帯により公共交通機関が使えない
・食事 人員不足により食事提供に制限がある
・サービス 客室清掃について度々指摘を受けてしまう etc‥
■競合施設の選定基準とは?
競合施設を選定する際には以下の要素を踏まえ、周辺施設をチェックしてみるとよいでしょう。
〇 地理的条件
近隣エリアのホテルはユーザーが選択肢として検討する可能性が高いため、優先的に分析対象とします。
また観光地や駅前、空港周辺などの動向もチェックしていきましょう。観光客が多いエリアでは
アクセスの良い駅前エリアから埋まっていく傾向もあります。
〇 価格帯
自社と価格設定が似ている施設は、ユーザーにとって比較対象となる可能性が高いためウォッチしましょう。
併せて地域一番店やプライスリーダーの価格設定もウォッチしていくことでエリア全体の入込動向が見えてきます。
〇 ターゲット層
周辺施設の施設規模や設備面をチェックしていくと、どの層をターゲットにしているのかが見えてきます。
キッズルームや子供向けアメニティが充実 ⇒ ファミリー層を重視
子供受入に制限がある ⇒ 大人がのんびりできる宿としての立ち位置
多言語表現が多く連泊を重視 ⇒ インバウンド客を重視した販売
〇 提供するサービス
無料Wi-Fi、朝食付きプラン、送迎サービスなど、提供される付加価値が近いホテル・旅館は自社と比較検討
される可能性が高いためチェックしていきましょう。公式サイトのお知らせ欄等を時々チェックするのも有効です。
■データ収集の方法
競合施設を選定するには客観的な情報を出来るだけ多く集めることも重要になってきます。
〇 OTAでの販売チェック
周辺施設の販売動向をチェックする際に効率的なのはOTAの販売状況をチェックすることです。
以下のような表を作り、自社のポジショニングを把握することはとても大切な要素です。
自社ホテル | Aホテル | Bホテル | Cホテル | Dホテル | |
アクセス | 〇 | △ | ◎ | ◎ | 〇 |
部屋 | △ | △ | △ | △ | ◎ |
サービス | ◎ | △ | △ | △ | ◎ |
クチコミ | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
食事 | △ | 〇 | △ | ◎ | ◎ |
〇 Googleフォームを活用したアンケート集計
OTAのクチコミは日々チェックされている方は多いと思いますが、Googleフォームを使って宿独自に
アンケートを集計する方法も有効です。宿側が知りたい情報をダイレクトに収集できるため、お客様の利用目的や
比較検討された宿をヒアリングすることも可能です。
<アンケート項目一例>
・ご滞在シーンについて教えてください
・当館をお選びいただいた際に決め手になったことはありますか
・比較検討された宿はありますか
・お食事のボリュームや味付けはいかがでしたか etc‥
〇 地域の観光協会や業界レポート
日頃よりチェックされている方は多いと思いますが、全体の傾向と比べ自社の動きはどうなのか
定期的にアップデートされた情報にも気にかけていきましょう。
■競合施設のベンチマーク
収集した情報をもとに競合施設を5件~10件程度、ピックアップしてみましょう。
その際、以下のような優先順位でリストアップしてきます。
1.直接競合 類似した立地・価格帯・サービス内容を持つ宿
⇒ ユーザーが比較対象としてチェックする可能性が高い宿になりえます。
価格帯・サービス内容・クチコミで当たり負けしていないかチェックしましょう
2.間接競合 立地や価格は異なるが、同じターゲット層を狙う宿
⇒ 地域一番店やプライスリーダーの動向も併せてチェックするとよいでしょう。
3.新規参入施設 新しくオープンしたホテル、旅館など
⇒ 特に全国チェーンのホテルが新規参入してくると競争環境が変わりますので注意が必要です。
■まとめ
競合施設の選定については人の動きや外的要因によって日々変化していきます。
最近、ビジネスのお客様が減ったなとか、観光客が少ないなと感じた場合、周辺施設で何か新たな取り組みを
始めている場合も考えられます。
プライムコンセプトでは競合施設対策に精通したスタッフが全国の支店に常駐しております。
競合チェックまで手が回らない!もっと効率よくウォッチできる体制にしたい!など
お困りのことがございましたらお気軽にお問合せくださいませ。
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