【第337回】WEB集客最前線(夏の人手不足対策あれこれ) 2024/09/11|コラム

【第337回】週刊観光経済新聞掲載の、弊社取締役副社長 内藤英賢によるWEBマーケティング インターネット徹底集客の記事のご紹介です。
今回のテーマは、WEB集客最前線(夏の人手不足対策あれこれ)について。

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【第337回】WEB集客最前線(夏の人手不足対策あれこれ)

人手不足による「満室にできない」が減った?

今年の夏も宮崎県の地震に端を発した南海トラフ臨時情報やお盆時期に東北を襲った2つの台風。
そして、月末にかけて列島を横断&縦断した台風10号と大変な夏となった。
今はようやく一段落つき、様々な角度で夏の反省会が行われている最中だと思うが、その中で挙がるであろう夏の人手不足対策について取り上げたい。

各地からお聞きする声であるが、今年は相変わらず「人手が足りない」という声を聞くものの、これまでのような人手不足による「満室にできない」という施設が少なかったように思う。
​なぜ、そのような事が可能になったのか仮説段階であるが、考察してみたいと思う。
 

マルチタスクの浸透による少人数オペレーション

まず一つとして、マルチタスクの浸透が挙げられるのではないかと思う。
旅館業界は比較的分業がなされている業界であった(フロント/予約/料飲など、各々の業務が分かれている)が、今年の夏は特にフロントも予約も料飲を手伝いに行くことが当たり前になっていた。その結果、少人数でも回せるオペレーションが成しえる形となった。やむにやまれずヘルプに入ったという側面はあるが、業界としての生産性の向上が起こったともいえる形である。
 

スポットワークの浸透

続いてスポットワークの浸透である。
タイミー社の上場が記憶に新しいが、旅館ホテル業界でも利用している施設は増えており、「タイミーやスポットワーカーさんたちのおかげで乗り切れた」という話を聞く機会が多かった。若い人のみならず副業として取り組むことも多く、幅広い層の応募があったという声も多かった。そもそもピークタイムが限られる宿泊業とスポットワークの相性はよいので、今後もより定着していくと想定される。
 

繁忙期でも公休を設け、持続可能な運営

最後に、旅館ホテル業界の採用や待遇面の意識改革により、離職率が低下傾向にあるのではないかという仮説が挙げられる。
8月といえども休館日や公休をきちんと設けて、取り組む施設が増えたように感じており、今後も持続可能な運営を目指して、働く環境が向上していくであろう。

 全体的には人手不足であることは変わらないのであるが、知恵と工夫で少しずつであるが改善の兆しを感じた夏であった。
(株式会社アビリブ・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)





 
 

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