【第335回】WEB集客最前線(オールインクルーシブというトレンド②) 2024/08/07|コラム

【第335回】週刊観光経済新聞掲載の、弊社取締役副社長 内藤英賢によるWEBマーケティング インターネット徹底集客の記事のご紹介です。
今回のテーマは、WEB集客最前線(オールインクルーシブというトレンド②)について。

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【第335回】WEB集客最前線(オールインクルーシブというトレンド②)

前号に引き続き、トレンドになっているオールインクルーシブ宿についてお伝えする。

流行りの理由 ③顧客満足度のアップ

前号で、流行る理由としてホテル側のメリットとして「単価アップ」と「人手不足対策」の2つを紹介したが、3つ目の理由が「顧客満足度のアップ」である。
顧客心理とは不思議なもので、後から料金を請求されると痛みを感じるが、宿泊代金に予め含まれていることで、逆に「アレもコレも無料で良かったね。」という心理になる。
つまり、顧客満足度が上がるのである。以上がホテル側としてオールインクルーシブに取り組むメリットである。

 

宿泊者目線だと、お得感を感じられる

続いて宿泊者側の目線であるが、まずはお得感が挙げられる。(実態としては宿泊代金に含まれているのであるが)やはりアレもコレも無料というのは魅力的に映るものである。
ただ、ここで1点注意が必要なのが、お客様も賢いので、あまりに高いプライシングにすると当然、離反が起こる。アレもコレも無料でこのお値段なら泊まりたいと思うゾーンへのプライシングが肝となる。

Web広告と相性が良いため露出が増えやすい

2つ目は、顧客メリットではないが、最近のWeb広告や記事広告と相性が良い点が挙げられる。
InstagramやTikTokといった比較的若い世代が使うメディアにおいて、「何とアレもコレも全部無料なんです!」とうのは視覚的にもキャッチ的にもPRしやすい要素であり、取り上げやすい宿になる。
結果としてメディア露出回数が上がり、宣伝効果が高くなるのである。

以上が、ホテル側、顧客側双方から見たオールインクルーシブが流行る視点である。絶妙なプライシングという意味で、大人1名20,000円前後で設定している前述のグランドメルキュールに人気が集まっているのは頷ける。

ただ、1点注意しておきたいのが、オールインクルーシブの定義の中には、付帯設備やアクティビティも含まれるのが本来の意味であるという点である。日本ではどちらかというと、「飲み放題」と同義になってしまっている部分があり、そこはこれからの課題と言える。

どの施設もやってみようという話ではもちろんないが、顧客トレンドについて理解をしておくのは大事であるので参考になれば幸いである。
(株式会社アビリブ・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)



 
 

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