【第180回】WEBマーケティング インターネット徹底集客 (先行対策を見直す) 2017/11/17|コラム
弊社コンサルタントの内藤による週刊観光経済新聞のコラム。
先行予約対策で重要なのは、1年先(最低でも半年先)でも予約が取れるようになっているか、そしてそのシーズンにあったコンテンツを提示しているかという点である。
先行予約は直近に比べるとライバルが少ない状況で勝負出来るので、今一度見直してほしい。
今号では先行対策について今一度、考えてみたい。
きっかけとなったのは、昨今のインバウンドの増加である。
インバウンドが強いエリアや施設においては、今まででは考えられないような先々の予約が入る状況が起きている。
ある施設で、「先の情報を何も提示していないのによく予約が入るな」と話題になった。
逆に言えば、先の情報をしっかり打ち出せば、より予約が増えるのではないだろうか。
WEBの予約は直近が多いという側面は確かにあるが、その言葉に甘えて、先行で予約を取るという努力を怠っていないか再考してみて欲しい。
まず大事な点は、1年先(最低でも半年先)でも予約が取れるようになっているか?という点である。
WEB上での客室提供の重要性を語るには今更であるが、再度、半年先~1年先でも予約ができるかどうかをチェックしてみて欲しい。
試しにOTAで、ずっと先まで販売している施設を検索してみると、直近に比べると施設数が激減することが分かると思う。
つまり、先行予約においては、ライバルが少ない状況で勝負できるということである。
次に大事な点は、半年~1年先となると、当然シーズンが変わることになるが、そのシーズンにあったコンテンツをきちんと提示できているかという点である。
例えば、秋の季節に秋のコンテンツや魅力を打ち出すということは比較的どの施設でも努力をして実施していることが多いが、一歩進んで冬や、さらにその先の春のコンテンツを打ち出せている施設は、そう多くないのが実態である。
だが、現実に今、インバウンドの予約は春先(特に桜のシーズン)も着実に入ってきている。
そこで、桜のコンテンツや春の料理メニューまで打ち出すこができれば、ライバルに一歩差をつけることができる。
このあたりを強く意識している施設は春夏秋冬のコンテンツをしっかり打ち出している。
PRする方法はホーム―ページやフォトギャラリーなどツールはたくさんある。
どうせWEB予約は直前だと諦めてしまう前に、少しでも先行予約を増やすよう今一度、見直してみて欲しい。
(株式会社アビリティコンサルタント・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)
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