【ホテル・旅館】冬の閑散期対策と「今だからこそできる」取り組みについて

【ホテル・旅館】冬の閑散期対策と「今だからこそできる」取り組みについて 2025/12/04｜スタッフブログ

こちらは、OTAにおけるマーケティングや煩雑で面倒なプラン入力を一括管理で代行する「WEB集客サポートサービス」のスタッフが、宿泊施設様が気になっている情報や豆知識など様々な情報を提供する記事サイトです。

師走に入り、宿泊施設にとっては繁忙期と閑散期が混在する複雑な季節となりました。

お客様をお迎えしながらも冬の観光需要に向けた販売施策、
来年に向けて施設の見直しやサービス改善を進める重要な時期かと思います。

そこで今回は、「冬の閑散期対策と“今だからこそできる”取り組みについて」
実践しやすいものからおすすめの施策までをご紹介いたします。

■ 即実践可能！「OTAプロモーション設定」

まずは手軽に取り組みやすい「OTAプロモーション」についてです。
手数料等の観点から手を出しにくい印象もありますが、比較的集客力が見込めるものを2つご紹介します。

1つ目は「年末/年始セール」について。
今年の年末年始は、昨年に引き続き最大で“9連休”！
昨年の実績をみても、日並びの良さが需要を後押しすることで前年比で大幅に予約数が増加しました。

しかし、今年の年末年始は、12/30や1/3は全国的にも苦戦しているエリアが多くみられています。
年末年始特有の直近の入れ込みが鈍くなることを考えると、
12月上旬の今の時期は、稼働重視に切り替えてお部屋を埋めていくことが最優先になってきます。
そこに向けた施策として、露出度が高い本プロモーションは効果的といえるでしょう。


2つ目は一休の「プライス最適化」です。
施設の稼働状況や競合施設の料金を鑑みて、AIが料金を調整してくれる、といった成果報酬型のプログラムです。
以前からある機能ですが、最近新たに「プログラム長期申込特典」がリリースされました！

内容としては、「3か月/6か月/12か月連続で申込みをすることで、期間に応じた特典を受けられる」
といったものになっています。

その特典というのが…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

① 3か月連続特典   ：「CRM実施」ポイント付与率が高い日に、独自のメルマガを自動で配信する
② 6か月連続特典   ：「検索結果の表示優遇」お客様画面での表示順位を優遇する
③ 12か月連続特典：「1か月手数料無料」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
と、露出導線拡大や予約の増進が見込めそうな内容です。

最短で3か月申込から特典はつきますので、「1～3月までの3か月間だけ実施」してみるなど
冬季の販促でお悩みの施設様は、一度お試しいただくのも良いかと思います。

■閑散期ならではの「体験・味覚」プラン

昨今、宿泊業界でも求められているのが「体験」です。

これまでの単なる「泊まる場所」から需要が変化し、様々なコンテンツ・プログラムを提供することで顧客満足度を高め、
リピート率の向上にも繋がる重要な要素となっています。

宿側としても繁忙期などは手が回らないため実施できていないようなことも、閑散期だからこそできるかも…
ということで、惹きの良いプラン例をピックアップいたしました。

■アクティビティ
・雪遊び体験セット付き
∟目的/効果   ：ファミリー層集客、顧客満足度UP、SNS映え
　ターゲット：ファミリー、グループ、インバウンド他
　特典　　　：そり/シャベル/スノーボールメーカー等の道具付
　　　　　　　手ぶらで楽しめるように長靴や手袋の防寒グッズレンタル等
・雪見サウナ付き
∟目的/効果   ：宿泊単価UP、リピーター獲得、サウナーへのアプローチ、口コミ効果、SNS映え
　ターゲット：サウナ好き、写真好き、カップル等
　特典　　　：屋外サウナ利用付き（貸切だと尚良）、季節のアロマオイル、サウナグッズ貸出等
　　　　　　　“雪上ダイブ”可能な施設はワードを使うだけでも効果！
・星空観賞付き
∟目的/効果   ：カップル・SNS層集客、顧客満足度UP、宿泊単価UP
　ターゲット：星・天体観測好き、ひとり旅、ファミリー、カップル等
　特典　　　：星空案内ガイド付き、天体望遠鏡レンタル、鑑賞スポットまでの送迎
　　　　　　　観賞用のブランケット、冷えた体を温めるホットドリンク・焚火も◎

　　

■お料理
・カニ、ふぐ料理付き
∟目的/効果   ：客単価UP、ブランド価値向上、特別間の演出、SNS映え
　ターゲット：海鮮・グルメ好き、カップル夫婦、三世代旅行他
　特典　　　：尽くしコース（茹で/焼き/しゃぶ/ちり等多様な調理方法で提供）
　　　　　　　料理に合わせた飲み比べセット
・お部屋食付き
∟目的/効果   ：ファミリー層集客、客単価UP、おこもり需要
　ターゲット：カップル夫婦、ファミリー、シニア、高級志向
　特典　　　：アーリーイン/レイトアウト、朝食もお部屋で、写真撮影対応
　　　　　　　完全おこもりプランとして、貸し切り風呂や温泉付客室との組み合わせも効果的◎

　

■付加価値系
・アーリーチェックイン/レイトチェックアウト
∟目的/効果   ：顧客満足度UP、プラン差別化、単価UP
　ターゲット：カップル夫婦、アクティビティ利用層、ファミリー、シニア
　特典　　　：アクティビティ利用券付き、お部屋でチェックイン/アウト、大浴場遅くまで利用OK
・連泊特典付き
∟目的/効果   ：ファミリー層集客、客単価UP、おこもり需要
　ターゲット：カップル夫婦、ファミリー、シニア、リピーター、長期滞在者
　特典　　　：特別価格、昼食提供、ウェルカムサービス、貸切風呂無料利用、売店利用券付
　　　　　　　ワンドリンクサービス、アクティビティ割引、日別で食事内容の変更も◎

■提供サービスの拡充
・日帰り/デイユース強化
・個室/宴会場などの貸出
∟目的/効果   ：集客力UP、顧客満足度向上、リピーター獲得
　ターゲット：一人旅、ビジネス、カップル夫婦、ファミリー、シニア、
　特典　　　：温泉利用、サウナ利用、昼軽食提供、ドリンクサービス、プロジェクター類のレンタル

★特に温泉がある施設は、日帰りなどの“提供サービスの拡充”は必須！
　冬は遠出を控える傾向があるため、ローカル集客にも効果が見込めます。

冬ならでは…のラインナップは宿泊客からのウケもよく、SNSや記事等での発信もしやすい傾向にあります。
意外なニーズの発見にもつながりますので、閑散期中の実施がおすすめです！

■閑散期だからこそ「できること」を考える

スキー施設等、冬が繁忙期の施設様は問題ないですが
通常の施設様だと繁忙期と同じ運営を続けると赤字化してしまうことも。

今年一年の振り返りや来年に向けてどういった対策を打っていくかももちろん重要ですが、
余裕のあるこの時期だからこそ、足元の販売や現状を見つめなおすことも大切です。

例えば…

■コスト最適化
・適切な休館日設定
∟稼働が落ち込む日に充てるなど計画的に行いましょう
　清掃や設備点検を実施することで、光熱費等の削減にもつながります
・シフト最適化
∟稼働率に合わせた人員配置で無駄を減らしましょう
・食事形式の変更
∟ビュッフェスタイルの宿泊施設の場合は定食、お膳スタイルに変更することで
　食材ロス、スタッフの作業コストを減らします

■設備・情報改善
・客室プチリニューアル
∟クロスの張替え、照明交換等を実施するだけでもイメージUP！
・掲載画像/情報の更新と発信
∟古い情報を刷新することで施設としての魅力も上がり、表示順位の改善にも繋がります
　特に昨今切っては切り離せない“SNSでの発信”も重要です！
・スマホ最適化更新
∟スマホでの宿泊予約は昨年から6割を超える程になり、OTAサイトでも最適化が進められています
　特に自社HPなど、情報の見づらさで取りこぼしていた予約を拾う為にも改めて確認を！

■来年度に向けての準備
・料金戦略の見直し
∟今年一年の稼働状況や競合の動きを分析し、こまめにレベニューマネジメントを行うことで、
　冬のうちに早期予約を取り込むことが理想的です。
・プランやOTA内容の見直し
∟お客様に選ばれるプラン設計や、クリックされるページ構成を意識しましょう。
　特にスマホ閲覧を意識した説明文・紹介文の最適化は、離脱率の低減にもつながります。

★特に“ビジュアル”はクリック率を決めるので、重要度は一番高いといっても過言ではありません。
　・施設のメインビジュアルは1番訴求力のある“キラーショット”に！
　・トーンはなるべく明るいものを採用
　・温泉がある宿は、最も魅力が出る時間帯（眺望が良ければ朝・昼等）で撮影
　・料理は魅力が伝わりやすいように（バイキングであればワンプレートに収める）

他にも多くのポイントがありますが、最も大切なのは「宿の魅力が伝わること」です。
見慣れたサイトでも、見直せば改善点や新しいアピール材料が見つかります。
新しい取り組みが難しい場合は、まずはできる範囲から始めてみましょう。

■まとめ

冬は“強化と準備”の季節です。
時間と余力ができる時期だからこそ、施設の基盤を強化して、次の繁忙期に向けて準備を進めましょう！

ご紹介しきれなかった各OTAでの打ち出し方や販促などへのご興味、
その他お困り事などございましたら、お気軽にお問合せくださいませ。

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