【ホテル・旅館】アニメ×インバウンド~アニメツーリズム(聖地巡礼)の現状と対策事例 2025/07/24|スタッフブログ

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【ホテル・旅館】アニメ×インバウンド~アニメツーリズム(聖地巡礼)の現状と対策事例

2016年『君の名は。』の大ヒットにより流行語大賞に選ばれた「聖地巡礼」、同年、アニメツーリズム協会が設立されました。
そこから現在に至るまでアニメを中心としたコンテンツ市場は発展を続け、国内のみならず海外まで大きな影響をもたらしています。
宿泊業界においても重要なコンテンツ、新たな層の取り込みに活かしてみませんか。

■アニメツーリズムの最新事情

Anime Expo 2025でNetflixから2024年のアニメ視聴回数が10億回を超えたと最新データの発表がありました。
日本発のコンテンツが非英語圏で世界2位の規模に急成長しており、Netflix視聴者のなんと50%以上がアニメを視聴しているそうです。

昨年ワールドツアー上映も大成功に収めた鬼滅の刃は、今月18日に無限城編が公開されると日本で歴代最高のオープニング記録である公開4日で49.4億円を突破し、8月には世界中で公開されることも発表されました。

他にも米・仏・独で人気の「SAKAMOTO DAYS」や根強い人気の「ONE PIECE」「ドラゴンボール」「NARUTO」「ポケットモンスター」、ジブリ作品の数々も日本を知る、日本文化に興味を持つ、訪日旅行への後押しとなっています。

大阪・関西万博では内閣府主導でインバウンド拡大、地方創生に向けて4月30日から3日間、「クールジャパンショーケース/アニメ・マンガ ツーリズム フェスティバル」が開催され、全国から26地域等が出展しました。
>>詳細はこちらの参考記事をご覧ください<<

内閣府はアニメツーリズムの主な課題として
・ 「聖地」への集客から地域資源への誘客・地域における消費へ
・ アニメ聖地と周辺観光地・権利者・自治体・地域産業・インフルエンサー等の広い連携
を掲げており、『アニメツーリズム協会出張所』では、47都道府県館応援大使が聖地を巡礼した動画を発表しています。
外国人来場者に対して、アニメ・マンガ等のゆかりの地への訪問意向や、地域の魅力の体験意向に関するアンケート調査も実施していたとのことで、今後さらに地域と連携した産業の発展が期待できそうです。

■「聖地」を知ることから

ドラマのロケ地とは違って、雰囲気が似ている、イメージに合う、キャラクターの名前の由来など、様々な理由で「聖地」とされるのがアニメ作品の面白いところです。
知らない内に自施設の周辺に聖地が誕生している可能性も多々あるので、まずは情報収集することから始めましょう。

参考になるデータとしてアニメツーリズム協会が毎年発表している「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」があります。
>>詳細はこちら<<

2023年版では投票数が過去最多の11万票を越え、海外票数も約3.3万票と過去最多を記録。
これまではアジア圏の投票数が多かったのに対して、2023年最も投票数が多かったのはアメリカで、コロナ禍でNetflixをはじめとした映像配信サービスの利用が増え、日本のアニメを知った人が大勢いたことがわかります。

■キーとなるのは「海外インフルエンサー」

様々な上場企業も巻き込んで今後も大きく発展していくであろうアニメツーリズム。
ではアニメをきっかけに訪日旅行を計画している人へどうやって自施設を知ってもらうのか、ここで何か行動を起こして流れに乗ることが大切なポイントになります。

内閣府が台湾、香港、中国、マレーシア、タイの5ヵ国からインフルエンサーやアニメファンを招いたアニメツーリズムのモニターツアーを実施したところ、海外インフルエンサーによる情報発信が効果的であるという実証結果が出たそうです。
アニメツーリズム協会の調査では、インフルエンサーを活用しSNS投稿を行ったところ一般公募のツアーにおける応募者数が、週平均と比較してタイは123%、マレーシアは145%、香港は157%、中国は243%も増加したそうです。

いまやアニメツーリズム以外でも、インフルエンサーマーケティングは、宿泊業界では欠かせない戦略となっています。

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【ホテル・旅館】SNSマーケティング・おさえておきたい世代別SNSの利用状況とターゲット把握

■鬼滅の刃の「聖地」とコラボ企画

いま最重要のアニメ「鬼滅の刃」の無限城に似ていると話題になっているのが、福島県会津若松市の芦ノ牧温泉にある「大川荘」という旅館です。
吹き抜けのロビーとそこから続く階段、そして中央の浮き舞台が、無限城の空間を彷彿とさせ、
夕方にはまるで無限城で琵琶を奏でる鬼「鳴女」のように、三味線の演奏が行われるとのことで「聖地」と呼ばれています。

鬼滅の刃は、2024年にJTBとコラボして草津・鬼怒川温泉で「湯めぐりの旅」という企画を行っており、オリジナルグッズ、オリジナルメニューやフォトスポットだけでなく、クラフト体験や入湯手形、ロケトーンなど様々な商品を展開していました。
>>キャンペーンページ<<

新たな商品開発が必要になる場合もありますが、こういった企画商品には積極的に参加して知ってもらう機会を増やしましょう。
自社単独のキーワード検索だけではたどり着けないことも多いので、キャンペーンへの参加は重要です。

■コスプレイヤーを味方に

どのアニメの聖地でもない、古い旅館だからと諦めていませんか。
老舗温泉旅館の純和風のお部屋や庭園は「鬼滅の刃」や「刀剣乱舞」の撮影にぴったりで、コスプレ愛好家に支持を得ている宿も多数あります。
和風旅館以外でも、モダンなホテルのバーやインスタ映えするグランピングなどもあり様々です。

国内だけでなく、海外でも増加傾向にあるコスプレイヤー。
独自のコミュニティや、インスタなどに写真をアップすることで、認知度向上にもつながります。

>>全国│コスプレ温泉宿!撮影OKなどレイヤー応援の宿<<

■準備しておきたいこと

・多言語対応
HPや館内案内だけでなく、SNSの投稿もターゲットである層に合わせて多言語化しましょう。
聖地巡礼マップも多言語版が必須です。

弊社多言語コミュニケーションツール「abi-Concierge」もおすすめです。
>>詳細はこちら<<

・フォトスポット
コラボイベントでは等身大パネルが人気ですが、キャラクターイメージの羽織や手に持てるグッズなどがあると良いです。
スペースがなくても、ぬいぐるみやアクリルスタンドを置いて写真を撮れるキャラクターイメージのフォトブースがあるだけでも違います。

・売店
キャラクターグッズやアニメコラボパッケージのお菓子などの商品を陳列する特設コーナーを作りましょう。
特にご当地コラボのキャラクターグッズは需要があります。

■最後に

今回はアニメツーリズムの現状と対策をご紹介しました。
今後も大きく発展が予想されるコンテンツです。多言語や食事対応といったインバウンド対策だけでも、しっかりと行っておきましょう。

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