【第329回】WEB集客最前線(インバウンドプロモーションについて①) 2024/05/15|コラム
【第329回】週刊観光経済新聞掲載の、弊社取締役副社長 内藤英賢によるWEBマーケティング インターネット徹底集客の記事のご紹介です。
今回のテーマは、WEB集客最前線(インバウンドプロモーションについて①)について。
最近、多くのホテル旅館からインバウンドプロモーションについての相談が増えている。
相談内容としては「インバウンドを増やしたい」という漠然としたものが多いので、解像度を上げるために何をなすべきかという観点で整理していきたい。
ターゲットを定める
まずは、どの国(エリア)のゲストを集客したいのかを明確にすることが重要である。
ここを「欧米を増やしたい」など感覚的に話される方が多いので、データで把握することをお薦めする。
(そもそも欧州とアメリカでは全くターゲットとしては異なる)
データの収集方法
データの取得方法であるが、行政(観光庁/JNTO/市町村)が公表している訪日外国人のデータが有益である。
行政のデータは少し遅行するので、タイムリーに知りたい場合は、海外OTAの管理画面を活用して、どの国のゲストが訪れているかを調査することも有効である。
続いて、自施設で現在どの国(エリア)からのゲストを獲得できているかを把握することも重要である。
このデータは、PMSに正確なデータが入力されている場合はベストであるが、やや正確性に欠けるケースもあるので、Google Analyticsの国別データや海外OTAの管理画面を通して取得すると良い。
どの国をターゲットにするかを決める
このようにデータが揃ったら、どの国をターゲットにするかを決めるステップに進む。「エリアに来ている国×自施設で獲得できている国」の指標で見ると、次の4カテゴリに分類できる。
(1)「エリア:多×自施設:多」この場合は、既に多くのゲストを獲得しており、さらに伸ばす余地があるかを検討することとなる。
(2)「エリア:多×自施設:少」この場合は、エリアには来ているので、自施設で獲得できる可能性が高い有望な国である。
(3)「エリア:少×自施設:多」この場合は、自施設が固有に選ばれている可能性があるので、そこを深堀したい。
(4)「エリア:少×自施設:少」この場合は、非常にニッチな国となるので、最初の一手としてはお薦めできない。
最初の取り組みとしては、やはり母数がある(1)や(2)の国(エリア)から取り組むことをお薦めする。
次月以降では、具体的にどのような対策が有効かを述べていきたい。
(株式会社アビリブ・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)
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