【第57回】モニタープランの活用法 2012/07/30|コラム

週刊観光経済新聞にて、弊社社長の的場が「インターネット徹底集客」と題したコラムを掲載しています。

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【第57回】モニタープランの活用法

今回のテーマは「モニタープランの活用法」である。モニタープランとは、期間限定の特典や特別価格で提供しお試しに体験して頂く代わりに、クチコミやアンケートを頂くプランである。以下に紹介するように多数のプラス効果があるので、機会があればあれば是非取り組んで欲しい。
モニタープランの主な効用は「値崩れを起こさずして新規顧客の開拓ができる点」である。「モニター」「1日1組限定」「お安い代わりにアンケートを必ずください」等の限定条件を設けることで、これらがレートフェンスになり、単なる値引きから一線を画すことが可能になる。
また「広告宣伝効果」も高いことが挙げられる。例えば、客室を改装した際や新しい館内サービスをスタートする際にそれらをプラン名に冠したモニタープランを打ち出すことで、その改装や新サービスの内容の認知度向上に寄与することができる。
最後に「クチコミ効果」である。クチコミやアンケートを宿泊条件にすることで、施設の魅力をお客様から発信して頂くことも可能である。また、マイナス面のコメントは真摯に受け止めてよりよい宿作りに活かすことができるのである。
モニタープランは、リニューアルや新サービス等の題材がなくとも様々な形で応用が可能である。一例を挙げれば『お客様満足度向上キャンペーン・モニタープラン』といったプラン名などで、特にリニューアル要素なくとも閑散期の新規顧客開拓に使用したり、食事に自信のある施設ならば『試食!美味しくなかったら食事代は返金します』キャンペーン等で逆に食事の訴求をしたりと各施設で様々な工夫をしている。
モニタープランの有用性は、化粧品や食料品等の他の業種を見渡しても多数用いられることからもマーケティング上、非常に非常に有効であることが分かるので、宿泊業界でも上手に取り組んでいきたい。

(株式会社アビリティコンサルタント 的場弘明)
 
 
余談になるが、これらの効果は何もモニタープランに限ったものではない。有名な手法で言えば「お食事が美味しくなかったら御代は返金します」キャンペーンや「悪口コンテスト」で敢えて、自施設の悪い部分を募り、改善の要素とすることも皆、モニターを応用した手法である。
 

【週刊観光経済新聞様】HP

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