【第340回】WEB集客最前線(旅館の売店にイノベーションを!②) 2024/10/30|コラム
【第340回】週刊観光経済新聞掲載の、弊社取締役副社長 内藤英賢によるWEBマーケティング インターネット徹底集客の記事のご紹介です。
今回のテーマは、WEB集客最前線(旅館の売店にイノベーションを!②)について。

前号に引き続き、売れる売店づくりについてである。個人客がメインとなった現代において、どのような売店づくりをすれば売れるようになるのを考えていきたい。
ポイントは大きく3つ①商品②導線③仕掛けである。
①商品
まずは①商品からである。
これは前号でも少し触れたが、置いてある商品の内容が団体旅行時代のままとなっていないだろうか?
例えば個人客にフォーカスするのであれば、とにかく量が入ったものではなく、高品質&小数&ローカル色が強い商品が好まれるのは当たり前の事なので、そのような商品がきちんと置かれているかチェックをしてみると良い。おそらく地元のお土産屋の中でも、個人のそうした動きに呼応して開発して販売している店舗があるはずである。
そして、宿泊プラン同様に毎月ABC分析をして、売れ筋商品とそうでない商品の区別をつけていくことが大切である。
②導線の問題
続いて②導線の問題である。
最高の導線は、旅館の中で何度も人が通る導線上にあることである。
例えば客室と大浴場の間など、行ったり来たりする導線の中に売店が組み込まれていれば、目に触れる機会も多く、少し寄っていこうかと立ち寄る可能性が増す。
また、店舗内レイアウトも大事であり、適度な猥雑感と圧縮感がないと買いにくい雰囲気になってしまうので、商品レイアウトも試行錯誤してみるとよい。
③仕掛け
最後に③仕掛けである。
お客様が思わず売店に立ち寄りたくなるような仕掛けをしておくことも大事である。
例えばベタであるが、閑散シーズンにおいて、売店クーポンを配布することや、時間帯売上が低い時間にクーポンを配布することも何も手を打たないよりも遥かに有効的である。Gotoキャンペーンの時など地域振興クーポンが発行された際に売店の売上は著しく上がったはずで思い出して欲しい。
また、それだけではなく客室に設置するお茶菓子でひと工夫する事や朝食バイキングで地物を多く使用して売店販売とリンクさせる等、工夫の仕様は多々ある。
「待っていてはお客様を獲得できない」
待っていてはお客様を獲得できない現象は、宿泊であろうが、売店であろうが変わらない。是非、攻めの営業スタイルに転換して売店にも改革を起こして欲しい。
(株式会社アビリブ・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)
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