【ホテル・旅館】インバウンド対策「予め外国人のお客様に必要なことを伝える」翻訳ツールは使えるのか? 2024/10/31|スタッフブログ

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【ホテル・旅館】インバウンド対策「予め外国人のお客様に必要なことを伝える」翻訳ツールは使えるのか?

昨今伸び続ける外国人観光客数。2024年3月には月間訪日外国人数が300万人を超え、それ以来安定して月間300万人前後で推移しています。

外国人のお客様が多くなった、少しずつ増えてきた、というホテル・旅館様も多いのではないでしょうか?
通常、コミュニケーション手段は電話/メールなどですが、Booking.comをはじめ手段が後者に限られるケースがあります。

今回は、ご予約をされた外国人のお客様に対して、来館される前に予めルールや注意点をしっかりと伝えたいことがあり、簡易的にコミュニケーションをとりたい場合のために、翻訳ツールは使えるのか?を比較・精度検証をしてみました。
 

代表的な翻訳ツールは?

代表的な翻訳ツールとしては以下の3つが挙げられます。

・Google翻訳 https://translate.google.co.jp/?hl=ja
・DeepL https://www.deepl.com/ja/translator
・ChatGPT https://chatgpt.com/

3つ目のChatGPTは対話型のAIサービスですが、翻訳にも活用できます。

翻訳精度を検証してみる

まず下記の日本語文章を英訳してみます。

ご到着予定時刻を教えてください。
ご到着が予定時刻を過ぎる場合は、必ずホテルまでご連絡をお願いいたします。

翻訳結果は以下の通り。

■Google翻訳
Please let us know your expected arrival time.
If you are planning to arrive later than your expected time, please be sure to contact the hotel.

■DeepL
What is your estimated time of arrival?
Please contact the hotel if you will be arriving later than expected.

■ChatGPT
Please inform us of your expected arrival time.
If you expect to arrive later than scheduled, please be sure to contact the hotel.

1つ目の文章から既に英訳が異なります。ただ求めている答えは一緒ですね。

全体的に、ネイティブ目線ではないので気になる英訳部分があるかなという程度の見方ですが、伝える(伝わる)という点では十分なのではないかという印象です。

しいて言うなら、2つ目の文章は If you expect to be late, please be sure to contact us. としてもよいかも知れません。

少し専門的な文章の翻訳をしてみる

次に少し専門的な(ホテル・旅館独特の)文章2つを英訳してみます。

・ご連泊時の客室の清掃について、衛生上の観点から3泊ごとに清掃に入らせていただきます。
・チェックイン時、大人お1人様につき別途入湯税150円を頂戴いたします。

■Google翻訳
・For consecutive nights, rooms will be cleaned every three nights for hygiene reasons.
・A hot spring tax of 150 yen will be charged per adult at check-in.

■DeepL
・For hygiene reasons, we will clean the rooms every 3 nights.
・A separate bath tax of 150 yen per adult will be charged upon check-in.

■ChatGPT
・For multi-night stays, we will clean the room every three nights for hygiene purposes.
・Upon check-in, an additional bathing tax of 150 yen per adult will be charged.

少し専門的な文章だとやや精度が下がる印象です。
(入湯税の英訳がベストではなかったり)

1つ目の文章はChatGPT、2つ目の文章はGoogle翻訳が適しているかなという印象を受けました。
全体的に正式な文章としてはわずかに違和感を感じる翻訳ですが、ただ伝わらない事はないのでは?という印象です。
 

トラブル回避とオペレーション効率化を

今回検証した翻訳ツールは あくまで簡便性重視 という結論です。本格的な翻訳をする場合はやはり人的翻訳(プロ含む)を視野に入れる必要があります。

ただ、簡易翻訳で十分という場合はどうか。例えばBooking.comでメッセージ送信をしたい場合。
Booking.comはメッセージ機能を備えており、予め多言語の定型文を登録しておくことが可能で、且つ自動返信設定も可能です。翻訳ツールでベースを作る→確認・手直し→定型文登録・自動返信設定 というやり方も考えられます。

※ChatGPTなどの使用を禁止している場合があるかと思いますので推奨ではございません。

他に予め外国人のお客様に情報を伝える手段としては、多言語対応チャットボット、よくある質問の多言語化、などもありますが、それぞれ返答形式であったり、ページにアクセスする必要があったりと、お客様起点でアクションをおこなってはじめて情報を得られるものです。

外国人のお客様とのよくある問題として、到着予定時刻が不明、到着予定時刻になってもいらっしゃらない、素泊まりのお客様が当日に夕食をご希望されたが用意できない、というのがありますが、それらを回避するためにも予めしっかりとお客様に必要なことを伝えたいですね。

ホテル・旅館起点のアクションとしてメール/メッセージ送信を意識的におこなうことにより、お客様に伝える/伝わるのをより強め、問題回避の確率を上げる&問い合わせの軽減=オペレーションの効率化を強める、というのはできます。
 

最後に

弊社では、海外OTAや自社ホームページでのインバウンド対策をはじめ、多言語ツール「プライムコンシェルジュ」をご提供しております。また、インバウンド対策の他にも様々なWEB集客のサポート業務を行っております。

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