【第321回】インターネット徹底集客(2024年のホテル旅館業界の予測) 2024/01/10|コラム
【第321回】週刊観光経済新聞掲載の、弊社取締役副社長 内藤英賢によるWEBマーケティング インターネット徹底集客の記事のご紹介です。
今回のテーマは、2024年のホテル旅館業界の予測について。
前号では2023年の振り返りを行ったが、今号では、これからのホテル旅館業界について述べたいと思う。
例年どおり多分に主観が入った内容ではあるが、ご容赦頂きたい。キーワードは今年も3つに絞り、「インバウンド隆盛」「飛躍する日本観光」「人手不足と海外の働き手とテクノロジー」としたい。
インバウンド隆盛
まず「インバウンド隆盛」についてである。
コロナ後の予測でコロナ前水準にインバウンドが戻るのは2025年などの予測値もあったが、2023年10月をもって既に超えてしまった。しかもコロナ前の最大のシェアを誇った中国が60%減のまま達成である。理論値であるが、中国が完全回復していれば、単月の訪日外国人者数が300万人を突破していた可能性があった。そうなると訪日外国人者数の年間4000万人という数値が現実的なものとなってくる。
実際に、これからの観光地はインバウンドが取れるか取れないか(=海外のお客様に選ばれるか選ばれないか)でくっきりと明暗が分かれていくであろう。これにはホテル旅館単体ではなく、エリアとして取り組んでいく必要がある。
飛躍する日本観光
続いて「飛躍する日本観光」についてであるが、ここ最近日本の観光地やホテル旅館に対する大規模な投資の話題が多い。「妙高高原の2000億プロジェクト」や「ファンド会社が次々と観光に投資を決めた」や、「各不動産会社がホテル投資を加速」等、コロナ禍からすると隔世の感がある。日本政府が掲げる2030年までにインバウンドマーケットを5兆円→15兆円に成長させるというスローガンも相まって、非常に活性化している。この動きは2024年も継続するであろう。
人手不足と海外の働き手とテクノロジー
最後が「人手不足と海外の働き手とテクノロジー」である。
人手不足問題はもはや言わずもがなの喫緊の課題であることは明白であるが、日本人の人口がこれから減り続ける事から、解決方法は2つしかない。それが海外からの働き手の受け入れとテクノロジーを活用した省人化である。いずれも来年度、補助金事業の対象となっていることもあり、加速度的に進んでいくであろう。
以上が2024年の業界の動きの予測であるが、参考になれば幸いである。
(株式会社アビリブ・株式会社プライムコンセプト 内藤英賢)
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