『第8回』自社HPは販売チャンネルの1つ 2011/06/07|コラム

今回は、販売チャネルとしての「自社ホームページ」(自社HP)の位置づけを述べたい。
自社HPは、販売チャネルの中で優先順位は高いものの、売上面では、数多くあるチャネルの一つと捉えたい。
利益率の高さや自社の看板であるという性質上、自社HPの売上が上がらないと不安になる。
しかしながら、あくまで一つのチャネルに過ぎない。

つまり、総売上、客室売上、経常利益、営業利益が上がっていれば、自社HPの売上が上がらなくても良い、とわりきる考え方ができる。
自社HPだけに傾注して、既存のチャネルやネットエージェントをおろそかにするのは、マ-ケティング上、大変危険である。
全チャネルや各メディアで露出し、施設の強みを日本全国のマーケットに訴求すれば、自社HPの売上は自然と伸びる。

一つ事例を挙げよう。
弊社では、名の知られている旅館の自社HPをリニューアルする機会があるが、リニューアル前はお世辞にも魅力ある自社HPとは言えない場合がある。それでも、自社HPから既にびっくりする予約数が入っているのである。
従って、自社HPの予約数が上がらないことは、自社HP自体の問題ではなく、全てのマーケティング活動によるものという仮説が成立する。
それが、サービス力なのか、施設力なのか、地域力なのか、女将の知名度なのか、テレビの露出であるのか、はそれぞれであろう。

全チャネルの売上分析(今後の本コラムで紹介する)を行い、その一つとして自社HPの売上分析をしてほしい。
仮に、総売上が上がっていて自社HP売上の伸びが悪い、のであれば問題解決はたやすい。
自社HPを最適化(強化)するテクニックを習得することにより、自然と自社HPの売上が伸びる。
こちらも今後の本コラムで紹介するので、参考にしていただきたい。
大事なことは、自社HPもツールの一つとしてとらえ、総売上をいかにして上げて、利益をいかにして出すかに傾注すること、である。

(株式会社アビリティコンサルタント 代表取締役社長 的場弘明)

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『第8回』自社HPは販売チャンネルの1つ

【週刊観光経済新聞様】HP

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