【第71回】WEBマーケティング 大部屋プランの活用法 2013/02/14|コラム
週刊観光経済新聞にて、弊社社長の的場が「インターネット徹底集客」と題したコラムを掲載しています。
今回は「大部屋プランの活用法」について述べたい。
旅館内に大部屋があり、売り余しているというケースは意外に多い。
そこで、その大部屋を有効に使ったプランの考察をしていきたい。
まず、WEB上に「大部屋客室」を登録するのが第一である。実際に試して欲しいが、予約サイト等で、大人数の検索をかけると意外にも受け入れている施設が少ないことに気が付くと思う。
つまり、その分競合が少ない市場環境にあるといえる。
その上、室単価が高いプランなので、施設にとってもありがたいことは言うまでもないであろう。
次に、大部屋プランのターゲットについて考えたい。
基本的には大人数で泊まって安くしたいと考えているお客様である。
すなわち、学生のゼミ旅行や合宿旅行あるいはスキー場やイベント会場に近い宿では、寝られればいいというゲストハウス的な需要も考えられる。
したがって、作成のポイントの一つは「低価格」である。
テクニック論ではあるが、ルームチャージの設定と相性がいい。
例えば「1室20000円」で定員10名とすれば、施設としては常に20000円で販売できて、お客様としては多く集めるほど安くなるというインセンティブが働く。
この際はコストをかけないオペレーションにしておくことが肝要であるので、布団敷きはセルフ、連泊の際も清掃はなし(有料)とすることで利益が上げられる。
基本的には素泊まりで受け入れるものの、食事の提案はきちんとできる状況が望ましい。
この際もバイキング形式やセルフ形式など人件費をかけない形で提供することが大事である。
同時に持ち込みのルールについても明示化しておくことも忘れないでおきたい。
大部屋を持っていない旅館の中で、稼動していない宴会場を大部屋プランとして売り出しているところもある。
団体が減っている中で、休眠スペースとなってしまった宴会場を上手に活用した事例と言えるであろう。
これから学生の卒業旅行やゼミ合宿等の時期であるので、眠っている資産を有効活用してみてはいかがであろうか。
(株式会社アビリティコンサルタント 的場弘明)
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