【第382回】WEB集客最前線 (AIで利益を生み出すWEB戦略) 投稿日:2026/09/29|カテゴリ:コラム

【第382回】週刊観光経済新聞掲載の、弊社取締役本部長 小林義道によるWEBマーケティング インターネット徹底集客の記事のご紹介です。
今回のテーマは、WEB集客最前線 (AIで利益を生み出すWEB戦略)について。

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【第382回】WEB集客最前線 (AIで利益を生み出すWEB戦略)

第382回/WEB集客最前線 (AIで利益を生み出すWEB戦略)

前回は、利益を残すWEB集客の実践ポイントとして、OTAの活用方法や直販強化、リピーター施策などを紹介した。この流れを一歩進める鍵になるのが、生成AIの活用である。ただし、AIは人を減らすためのツールではない。利益を生み出す時間を増やすためのツールである。
 
観光庁の「観光白書」によると、宿泊施設の72.2%が今なお人手不足の状態にある。一方、同庁の別調査では、生成AIの活用で効果を実感している施設はわずか3%にとどまる。使用・試行中を合わせても20%、検討中を含めても50%であり、多くの施設にとってAIはまだ「使いこなせていない道具」である。
 
その差を埋めるヒントは、実際に成果を上げた施設の動きにある。北海道の宿泊施設は、半日以上かかっていた販売戦略の立案を生成AIで15分程度に短縮した。兵庫県城崎温泉のある旅館も、需要予測データと自館データを組み合わせた販売施策の立案を、30分から10分に縮めている。空いた時間を料金設定や販促の見直しに再投資できるかが重要になる。
 
AI活用の効果は、時間短縮だけではない。長野県のあるホテルは、AIチャットボットと予約エンジンの導入で自社予約率を3%から10%に引き上げた。予約転換率も業界平均の2倍以上に改善している。OTA予約が減り自社サイト予約が増えれば、その分だけ手数料が減り利益として残る。AIの効果は、最終的に「利益」という数字に表れて初めて意味を持つ。
 
もちろん、AIに任せきりにできない仕事もある。施設のコンセプトや地域の魅力、お客様への想いは人にしか表現できない。旅行者の情報収集もGoogle検索だけでなく生成AI検索へ広がりつつあり、公式サイト、Googleビジネスプロフィール、OTA、SNSで発信する情報の一貫性は、これまで以上に問われる。
 
AIは、WEB担当者の仕事を奪う存在ではない。単純作業を任せ、生まれた時間を企画や分析、料金戦略に振り向けてこそ、利益は積み上がる。コスト高騰時代に利益を生み出すWEB戦略とは、AIを使うことではなく、AIによって生まれた時間を利益へと変えることである。

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