【第197回】WEBマーケティング インターネット徹底集客 (外部飲食店との連携) 2018/08/10|コラム
弊社コンサルタントの内藤による週刊観光経済新聞のコラム。
1泊朝食や素泊まりの予約が増えているという声を聞く機会が増えた。インバウンドが増加する流れの中で、旅館においても集客対策の1つとして対応が必要となるだろう。全ての旅館が受け入れなければいけないわけではないが、ただ漫然とプランを出しているようであれば、お客様のニーズに応えられるように進化させることで地域活性化の可能性も広がるのではないだろうか。
1泊朝食や素泊まりの予約が増えているという声を聞く機会が増えた。
最大の要因はインバウンドの増加ではあろうが、日本人の旅行スタイルも、昔ながらの旅館で1泊2食付きだけではなく、夕食は地元の居酒屋やレストランで食べて、旅館では宿泊だけという層は確実に増えていると思われる。
今後、さらにインバウンドが増加していく流れの中では、旅館においても1泊朝食や素泊まりのニーズは増加していく傾向になると想定されるので、対応することは一つの集客対策にもつながることであろう。
1泊朝食付きや素泊まりを出して、まず確実に受ける質問は、「どこか近隣でおいしい店はないか?」だ。
あらかじめ分かっているのであれば、お客さまに提示しておくのが親切である。
また、お問い合わせの電話も減るので、業務負荷の軽減にもなる。代表的な対策は「グルメMAP(近隣飲食店(MAP)」の作成である。
おそらく、用意している旅館も多いであろうが、日本語で、しかも紙のみで、というケースが多い。
それをHP上で掲載したり、多言語化したりすることが今の時代には求められている。
お客さまも地元のおいしいお店で食事をしてみたいが、情報が不足しており、地元の人に聞いてみたいという顧客心理がある。
地方に行くほど、グルメ情報サイトの情報も少なくなるので、「地元民が自信を持っておすすめするグルメMAP」などがあれば、
魅力的なコンテンツになり得るであろう。
また、協力的な外部飲食店があれば、提携した宿泊プランを設定することも有効である。
旅館にとっては、新たな夕食プランを打ち出せることにもなり、地域にとっては飲食店が活性化するのでプラスに作用する。
もちろん、1泊朝食が増えているからといって、現在1泊2食付きスタイルで営業しているすべての旅館が受け入れなければいけないというわけではないし、そんなことにはならないであろう。
ただ、1泊朝食や素泊まりを漫然と出しているのであれば、もったいない話なので、
地域経済が活性化するように、あるいはお客様ニーズに応えられるように進化させた方がすべてにプラスに働くのではないであろうか。
( アビリティコンサルタント・プライムコンセプト取締役 内藤英賢 )
人気の記事
-
2025.01.23 スタッフブログ
【保存版・2025年1月 更新】宿泊予約サイト(OTA)手数料一覧表
こちらは、OTAにおけるマーケティングや煩雑で面倒なプラン入力を一括管理で代行する「WEB集客サポートサービス」のスタッフが、宿泊施設様が気になっている情報や豆知識な...
-
2024.12.25 コラム
【第344回】WEB集客最前線(2025年のホテル旅館業界の予測)
【第344回】週刊観光経済新聞掲載の、弊社取締役副社長 内藤英賢によるWEBマーケティング インターネット徹底集客の記事のご紹介です。 今回のテーマは、WEB集客最前線...
-
2024.12.19 スタッフブログ
【ホテル・旅館】2025年需要の高い日の見極め ~スポーツ・音楽・舞台・学会などの日程をチェック~
多くの人が集まるイベントや大会があれば、遠方から集まる方、参加や準備により滞在が必要な方もいらっしゃいます。 こうした需要が高まる日で、注意が必要なのは、毎年ほ...
-
2024.12.12 スタッフブログ
【海外OTA】春節・旧正月に向けた販売対策はできていますか?
あっという間に12月になり、年末年始も目前となりました。 年を越すとすぐに春節・旧正月を迎え、アジア圏の訪日観光客が増えてくるでしょう。 国内需要が落ち着いて閑...
-
2024.12.11 コラム
【第343回】WEB集客最前線(2024年の振り返り)
【第343回】週刊観光経済新聞掲載の、弊社取締役副社長 内藤英賢によるWEBマーケティング インターネット徹底集客の記事のご紹介です。 今回のテーマは、WEB集客最前線...