【ホテル・旅館】火山災害にどう備える?噴火警戒レベル1〜5に応じた具体策とWEB対応 投稿日:2026/10/29|カテゴリ:スタッフブログ
こちらは、OTAにおけるマーケティングや煩雑で面倒なプラン入力を一括管理で代行する「WEB集客サポートサービス」のスタッフが、宿泊施設様が気になっている情報や豆知識など様々な情報を提供する記事サイトです。

日本には111もの活火山が存在しており、人気の温泉地や観光地の中には、火山活動の恩恵を受けているエリアが数多くあります。
温泉という素晴らしい自然の恵みを享受する一方で、宿泊施設を運営する上で決して避けて通れないのが「火山災害への備え」です。
地震や台風などの突発的な自然災害とは異なり、火山活動には気象庁が発表する「噴火警戒レベル(1〜5)」が存在します。
状況が段階的に変化していくため、各フェーズにおける明確な対応マニュアルと、お客様へのタイムリーな情報発信が不可欠です。
2026年には北海道だけでも「雌阿寒岳」「十勝岳」「駒ヶ岳」にて、噴火警戒レベル2や3に引き上げられる事象が発生しました。
そこで今回は、噴火警戒レベルが引き上げられた際、宿泊施設として具体的にどのような対策やオペレーションを準備しておくべきか、レベル1からレベル5までの段階を追って解説します。
※ご確認ください※
記事内の警戒レベルに応じた内容は、気象庁による噴火警戒レベルに応じた「警戒が必要な範囲」と「とるべき防災対応」のリーフレットを参考としております。
「実際の施設の場所がどの避難区分にあるか」が町などの地区ごとで実態に応じて判断するケースもあるため、事前に行政側と確認しておく必要がありますのでご留意ください。
噴火警戒レベル引き上げ時のアクションプラン
気象庁が定める噴火警戒レベルに合わせて、施設内での対応やWEB上での情報発信をどう切り替えるべきか、具体的なアクションをまとめました。
【レベル1→レベル2】への引き上げ時(火口周辺規制)
レベル2は「火口周辺への立ち入りが規制」される状態です。施設が火口から十分に離れており、直接的な危険が及ばない場合であっても、観光への影響や「風評被害」への迅速な対応が求められます。
1. WEBでの情報発信と不安払拭
ニュースで「警戒レベル引き上げ」が報じられると、予約済みのお客様から問い合わせが殺到します。
公式サイトのトップページやSNS、各OTAの「宿からのお知らせ」欄を活用し、「当施設は規制エリア外に位置しており、安全にご滞在いただけます」という事実を速やかに発信しましょう。
テキストだけでなく、火口から施設までの距離がわかるマップ(地図)を画像で掲載すると、視覚的な安心感に繋がります。
2. 降灰への備えと館内オペレーション
向きによっては降灰の影響を受ける可能性があります。以下の準備を確認しましょう。
① お客様へ配布する使い捨てマスクやゴーグルの備蓄確認
② 露天風呂への灰の混入対策(ブルーシートの準備、清掃頻度の見直しなど)
③ 駐車場をご利用のお客様の車に対する降灰対応(洗い流し用のホース準備など)
④ 空調室外機のフィルター詰まりを防ぐ防塵対策の確認
【レベル2→レベル3】への引き上げ時(入山規制)
レベル3は、居住地域近くまで重大な影響を及ぼす恐れがあり、「登山禁止や入山規制」が敷かれるフェーズです。
施設の位置によっては、いつ避難指示が出てもおかしくない緊張状態に入ります。
1. キャンセルポリシーの柔軟な運用(特別対応)
この段階になると「不安だから旅行を取りやめたい」というキャンセル申し出が急増します。
ここで通常のキャンセル料を厳格に請求することは、中長期的な施設のブランドイメージや信頼を損なう恐れがあります。
一定の期間を区切り、「特例としてキャンセル料を免除する」等の柔軟な対応を決定し、速やかにWEBサイト上で告知することが、将来の再予約(リピーター獲得)へと繋がります。
2. 滞在中のお客様への説明と避難準備
チェックイン時、すべてのお客様へ現在の状況を誠実に説明し、「万が一避難が必要になった場合の経路と移動手段」をお伝えします。
また、従業員自身の安全確保を含め、「避難誘導班」「情報収集班」などの役割分担を再確認し、夜間帯の少ないスタッフ数でも対応可能かシミュレーションを行います。
【レベル3→レベル4】への引き上げ時(高齢者等避難)
レベル4は、居住地域(宿泊施設があるエリア)に重大な被害を及ぼす噴火が発生、または予想される段階です。
「警戒が必要な地域での避難準備、要配慮者の避難開始」が自治体から発令されます。
1. 営業の自主的休止と新規予約の停止
サイト上の在庫を直ちにゼロ(売り止め)にし、新規予約の受け入れを停止します。
今後のご予約をいただいているお客様へは、施設側からキャンセルのご連絡とお詫びを行います。
2. 要配慮者の優先避難と全館避難の準備
滞在中のお客様の中に高齢者、車椅子をご利用の方、乳幼児連れのご家族がいる場合、自治体の指示に従い、速やかに避難を開始・サポートします。
その他のお客様や従業員も、送迎バスや移動車両をすぐに出発できる状態(アイドリング状態など)にして待機し、いつでも全員が避難できる態勢を整えます。
【レベル4→レベル5】への引き上げ時(避難)
レベル5は最大レベルであり、居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生(または切迫)している状態です。「危険な居住地域からの避難等」が求められます。
1. 人命最優先の全館避難の実行
このフェーズでは、お客様と従業員の「命を守ること」が最優先です。
自治体の指示、および事前の避難計画に従い、直ちに全員で安全な場所(指定避難所や警戒区域外)へ避難します。
施設の保全(火の元確認や施錠)は、自身の安全が完全に確保できる範囲・時間内でのみ行い、決して無理をしてはいけません。
2. 避難完了後の安否確認と外部連携
全員の避難が完了し安全が確保された後、自治体や関係各所へ安否報告を行います。
このレベルになると、施設スタッフ自身がWEBサイトの更新を行う余裕はありません。
そのため、平時からWEB制作会社やコンサルタント等の外部パートナーと連携し、「レベル5になった際は、代理で『全館避難・休館中』の緊急告知をサイトに掲載してもらう」といった取り決めをしておくことが、混乱を防ぐ上で非常に有効です。
平常時から準備しておくべき「3つの仕組み」
いざという時に慌てず、お客様の命と施設の信頼を守るためには、平常時からの準備が欠かせません。
1.多言語での避難誘導ツールの用意
インバウンド(訪日外国人)のお客様は、災害時に「情報弱者」となり最も不安を抱えます。
ピクトグラムを活用した多言語(英・中・韓など)での避難経路図や、緊急時の指差し会話シートをフロントや客室に常備しておきましょう。
2.地域・自治体との連携
自施設の送迎バスだけでは全宿泊者を一度に避難させられない場合があります。
地域の旅館組合や自治体と連携し、非常時の移動手段や避難場所の共有を平時から行っておくことが重要です。
3.WEBサイトの「緊急時バナー・特設ページ」の事前制作
緊急時にゼロから文章を考え、WEBページを作成していては初動が遅れます。
「警戒レベルが引き上げられましたが、通常営業しております」「〇〇のため、臨時休館いたします」といったパターンの異なる案内ページとトップページ用バナーを非公開状態で事前制作しておきましょう。
有事の際、CMSですぐに表示を切り替えられる状態にしておくことが、最も効果的なリスク管理となります。
まとめ
災害時における宿泊施設の対応は、お客様と従業員の安全確保が最優先であることは言うまでもありません。
しかし同時に求められるのが、警戒レベルのフェーズに応じた「正しく迅速な情報発信」です。
お客様の不安に寄り添い、フェーズに応じた迅速な対応を取ることは、事態収束後の施設の信頼回復やブランド価値の向上に直結します。
私たちプライムコンセプトでは、宿泊施設様の平時の集客サポートはもちろん、有事の際にWEBサイトを通じてスムーズな情報発信を行うための仕組みづくりについて、コンサルティングの視点からのアドバイスも可能です。
さらに、弊社グループ会社である「アビリブ」が制作したWEBサイトをご利用の宿泊施設様に対しては、より実践的で踏み込んだサポート体制をご提案可能です。
具体的には、平時における「緊急告知用バナーの事前制作」や「緊急時用CMSの構築」、そしてスタッフの皆様自身が避難を余儀なくされるレベル5などの非常事態における「弊社側でのサイト代理更新体制の構築」などをサポートすることも可能です。
※他社様で制作されたWEBサイトをご利用の施設様につきましては、現在の運用環境の中でどのような備えができるか、簡易的な発信アドバイスも可能な範囲で行います。
「いざという時、適切な案内を出せるだろうか」と少しでも不安を感じられた方は、ぜひ一度プライムコンセプトまでご相談ください。
平時の集客から有事の際のリスク管理アドバイスまで、宿泊施設様に寄り添ったサポートをご提案いたします。
※記事内の画像の加工に生成AIを使用しています。
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