【ホテル・旅館】インバウンド最新動向 ~台湾市場~|2027年の祝日カレンダーと旅行トレンド、地方誘客事例 投稿日:2026/10/23|カテゴリ:スタッフブログ

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【ホテル・旅館】インバウンド最新動向 ~台湾市場~|2027年の祝日カレンダーと旅行トレンド、地方誘客事例

訪日インバウンド市場において、安定した需要が期待される台湾

日本との距離が近く、リピーターも多い台湾市場は、都市部だけでなく地方の宿泊施設にとっても重要なターゲットの一つです。
2027年に向けて集客戦略を考えるうえでは、台湾の祝日や連休、旅行者の趣向、そして地方への旅行需要がどのように広がっているかを把握することが重要です。

今回は、訪日台湾市場の動向と2027年の台湾祝日カレンダーを踏まえ、宿泊施設が今から取り組みたい台湾市場向けの集客戦略について解説します。

2026年9月の訪日台湾動向|引き続き注目したい重要市場

日本政府観光局(JNTO)が2026年10月21日に発表した訪日外客数の推計値によると、
2026年9月の訪日台湾人旅行者数は59万5,600人となり、前年同月比13.0%増を記録しました。

9月として過去最高となり、台湾市場の堅調な訪日需要がうかがえます。
また、2026年1~9月の累計は599万7,600人で、前年同期比19.1%増となりました。
月単位だけでなく、年初からの累計でも前年を上回っており、台湾は引き続き重要なインバウンド市場の一つといえます。
JNTOは、9月の台湾市場について、継続する訪日旅行人気に加え、4連休や航空座席数の増加などが訪日客数を押し上げた要因として挙げています。

併せて、プラス要素として注目したいのが航空路線の拡充です。
神戸空港では、2027年1月1日からスターラックス航空による神戸―高雄線の国際チャーター便が、毎日1往復で運航を開始する予定です。
これにより、神戸空港から台北・台中・高雄の3都市へアクセスできるようになり、台湾南部からの訪日旅行の利便性向上が期待されます。
こうした新路線の動きを誘客機会として捉え、台湾市場からの予約動向を確認しながら、販売計画を見直すことが重要です。

出典: 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年9月推計値)」
https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20261021_1615-1.pdf
出典: 神戸市「神戸空港 国際チャーター便『神戸-台湾・高雄線』の新規就航決定」
https://www.city.kobe.lg.jp/a11380/843220492998.html


 

2027年台湾祝日カレンダー|需要を先読みした販売計画を

台湾市場の集客を考える際、重要な指標の一つとなるのが祝日や連休です。

台湾では、旧暦に基づく春節や中秋節などがあり、連休に合わせた海外旅行需要が期待されます。
祝日の日程を事前に把握しておくことで、需要が高まる時期を見越した料金設定や在庫管理、販促施策を検討しやすくなります。

2027年 台湾祝日・連休カレンダー


※休日の日程は台湾政府の行政機関カレンダーに基づいています。民間企業の休暇や旅行需要は異なる場合があります。

出典:
台湾の祝日・休日カレンダー https://holidays-calendar.net/2027/calendar/taiwan_calendar.html
台湾行政院人事行政総処|2027年政府機関休日カレンダーhttps://www.dgpa.gov.tw/information?pid=12983&uid=2


 

旅行計画のタイミングも意識した販売準備を

台湾市場への販売施策を検討する際は、祝日・連休の日程だけでなく、旅行者が計画を始める時期にも注目したいところです。
Trip.comが2026年2月に公表した台湾市場の旅行動向によると、台湾の旅行者は出発の平均約2.5か月前から旅行を計画する傾向があると紹介されています。
この傾向を踏まえると、台湾の大型連休に向けては、直前の販促だけでなく、約2~3か月前から料金・在庫の調整や、広告、繁体字による情報発信を進めておくことが重要です。
2027年の祝日・連休カレンダーと照らし合わせながら、需要が高まる時期を見越した販売計画を立てていきましょう。


出典: Trip.com 台湾公式ニュースルーム(2026年2月9日)初春短程旅遊出境潮來襲!台灣旅客「時間管理大師」4天玩遍亞洲近程城市
https://tw.trip.com/newsroom/longweekendtraveltrend/?utm_source=chatgpt.com


 

台湾の旅行者はホテル選びで何を重視する?清潔さ・食事・口コミがポイント

台湾市場への集客を考えるうえで押さえておきたいのが、旅行者が宿泊施設を選ぶ際の判断基準です。

2025年に実施された訪日旅行に関する調査では、
台湾の回答者が宿泊施設選びで重視する項目として「清潔さ・衛生面」が64.8%、「食事」が50.0%となりました。
また、宿泊施設を決める際に「口コミ」を参考にすると回答した人は96.3%に上っています。

こうした傾向を踏まえると、ホテルの情報発信では、客室や水回りの清潔感、食事の内容や魅力を写真などで具体的に伝えることがポイントです。
口コミへの返信対応も、予約を検討する旅行者の安心感につながります。

さらに、訪日リピーターが多い台湾市場では、定番の観光情報に加えて、地域ならではの食文化や温泉、季節の体験などを紹介することも有効です。
公式サイトやSNSでは、客室・食事の写真を充実させるほか、アクセスや客室面積、サービス内容を具体的に記載し、旅行者が安心して比較・予約できる環境を整えておきましょう。


出典: イクシアス株式会社調べ(https://storepad.jp/report/202503_report_hotel)

 

地方誘客はどう進んでいる?JNTO・自治体の取り組み

台湾市場では、訪日旅行のリピーターを中心に、地方ならではの観光コンテンツを訴求することが重要になっています。
JNTO(日本政府観光局)の台湾市場マーケティング戦略でも、訪日経験が豊富な旅行者へのアプローチや、
まだ広く知られていない地域の魅力発信を通じて、地方への誘客と滞在の長期化を目指しています。
また、SNSを活用した情報発信や、航空会社などと連携した送客施策も重視されています。

自治体による地方誘客の取り組み事例

■岡山県|台湾での認知度向上とインフルエンサー活用
岡山県は2025年、台湾の旅行系インフルエンサーを招請し、県内の観光スポットや体験型コンテンツを紹介するツアーを実施しました。
さらに、台湾中南部での認知度向上を目的に、高雄市内で「岡山フェア」を開催する取り組みを発表しました。
旅行先を検討する段階で地域の魅力に触れてもらうとともに、現地でのプロモーションを組み合わせている点が特徴です。

参考:岡山県公式|台湾向け観光プロモーション
https://www.pref.okayama.jp/site/presssystem/1025601.html


■大分県|温泉以外の魅力も発信し、周遊を促進
大分県でも2025年、台湾の旅行系インフルエンサーを招請し、県内の観光地を紹介する取り組みを実施しました。
県内を北部・南部のコースに分け、名所旧跡や観光地を視察してもらいました。
温泉地として知られる大分県ですが、ツアーでは和牛などの食や、自然・歴史・文化にも触れる機会を提供しています。
すでに知られている観光資源に加え、地域の新たな魅力を発見してもらう取り組みといえます。

参考:大分県公式|台湾の旅行系インフルエンサーを招請
https://www.pref.oita.jp/site/chijitsushin/20250702.html


■鹿児島県|宿泊予約と交通支援を組み合わせた誘客
鹿児島県は2026年9月、海外旅行予約サイト「Klook」と連携した訪日旅行者向けキャンペーンを開始しました。
対象の旅行者がKlook経由で鹿児島県内の宿泊施設を1泊以上予約すると、博多から鹿児島までの新幹線片道相当額が提供される仕組みです。
対象市場には台湾のほか、米国、韓国、香港なども含まれています。地域の魅力を発信するだけでなく、交通費の負担を軽減し、宿泊予約につなげている点が特徴です。

参考:鹿児島県公式|インバウンド誘客促進特別事業
https://www.pref.kagoshima.jp/af08/kankou/inbaundo3.html


地方誘客の取り組みは、インフルエンサーによる情報発信に加え、デジタル広告、広域連携、教育旅行など、多様化しています。

こうした施策によって地域への関心が高まった際に、自施設の情報を見つけてもらい、
料金や客室情報・設備、アクセスなどを比較したうえで選んでいただけるよう、情報発信の充実と適切な販売環境の整備が重要です。


 

まとめ

台湾市場の集客では、祝日・連休の把握に加え、旅行者の計画時期や宿泊施設選びの傾向、地方への旅行需要を見込んだ、販売戦略がポイントとなります。

・販売計画: 連休の約2~3か月前から、料金・在庫の調整と広告・販促計画の見直しを進めます。
・プロモーション: 台湾市場を対象とした広告やOTAの販促施策を活用し、宿泊施設の認知向上を図ります。
・情報発信: 繁体字での情報整備に加え、客室・食事・アクセスなどの魅力を写真や動画で具体的に伝えます。
・口コミ対応: 口コミへの返信や、宿泊者の不安を解消する情報提供を通じて、予約を検討する旅行者の安心感につなげます。

旅行者が情報収集を始めるタイミングを捉え、適切な媒体で地域や施設の魅力を発信することで、認知の向上から宿泊予約の獲得へとつなげていきましょう。


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