東日本大震災発生後の観光地の現状 第6弾 福島県岳温泉及びいわき市(2012/7/8)

4月に引き続き、福島県に訪れました。福島各地の温泉旅館は相次ぐ余震による建物の被害と、原発による風評被害でダメージを受けながらも営業を続けております。今回は福島県で人気の温泉地「岳温泉」といわき市の海岸線を再び見てまいりました。安達太良山の麓にある岳温泉は源泉から引き湯をしている為、地震による引き湯の設備の被害もありました。情緒ある温泉街で有名ですが、このあたりは揺れが激しかったようで未だにその影響が見えました。

寂しい雰囲気の温泉街

 

修復工事中の大型旅館

 

倒産している旅館も

 

温泉街の南側にひっそりと位置する鏡ヶ池

 

今回鏡ヶ池の目の前に立つ旅館「碧山亭」に宿泊しました。このあたりは溶岩の地盤で揺れにも強く、被害が少なかった場所のようです。ここの温泉の特徴は酸性泉という泉質になります。酸性泉というと草津温泉を思い出します。強烈な刺激、白濁食と硫黄の匂いを想像しますが、お湯は引き湯の影響で自然に湯もみがなされているようで、非常に柔らかく、無色無臭でゆったり浸かることができました。いいお湯と美味しいお酒。福島は魅力的な場所だとつくづく感じました。この日は激しい雨になりましたが、翌日は晴れ、海岸線の被災地を中心に見てまいりました。

 

豊間地区の住宅街。復興もだいぶ進んでいる様子です

 

いわき市で最も被害のひどいと思われる薄磯海岸

 

とてもおだやかに見える海岸線

 

3mはあろうかという堤防

 

津波は堤防を乗り越え、ご覧の姿に

 

豊間中学校にある瓦礫は未だそのままの状態です

 

観光地、塩屋崎灯台

 

塩屋崎灯台の近くで観光土産物屋として有名なのがかまぼこ屋「かねまん本舗」です。
今回こちらにもお邪魔しました。地震と津波の被害はさほどなかったようで、元気一杯に営業されていました。薄磯海岸では依然変わらぬ状況でしたが、残された家々の土台にカラフルな絵が描かれていたのが印象的でした。そして帰りに再び小名港を訪れました。

 

魚市場がある大型ショッピング施設のいわき・ら・ら・ミュウ

 

この日は大型バスの姿を多く目にし、市場内も大勢の観光客で賑わっていました。
確実にお客様が戻っている印象を受けます。
今回も東京都の団体でしたので、被災地応援ツアーの補助金を利用しての訪問を希望しましたが、すでに予算オーバーでした。これから申請を希望する団体様は10月以降の出発が対象になります。次回お申込みは抽選になり、8月24日締切りという情報が入りました。計画されている幹事様、ご相談はお早めにお願いいたします。