東日本大震災発生後の観光地の現状 第5弾 福島県いわき市(2012/5/27)

いわき市は福島県の海側に位置しますので、津波の被害を受けています。以前訪れた塩屋崎地域などがその一例です。非難区域ではありませんが、福島原発も近いので風評被害も当然残っています。観光地としてはスパリゾートハワイアンズがあるいわき湯本温泉が有名です。ここは3月11日の大地震よりもその後続いた余震の影響が大きく、復興も遅れました。ハワイアンズでは今年2月になってグランドオープンまでようやくこぎつけたという事で、実際に見てまいりました。

東京都の被災地応援ツアーとして福島県へ宿泊ではなく、日帰りで行く場合でも助成金を出すという制度を利用したものです。行き先としてスパリゾートハワイアンズを申請するパターンが多いようです。これからもわかるように都心から行ける福島県を代表するレジャー施設といえると思います。

新しくなったスパ施設

 

館内には復興までの経緯をパネルで紹介しています

 

フラガールも全国PRをしてきたようです

 

日曜日という事もあり、家族連れで賑わっていました

 

フラガールのショーは満員御礼です

 

新たに新設した宿泊施設

 

家族連れにはうれしい間取りのお部屋もあります

 

レストランのバイキングにも子供用コーナーがあります

 


こちらのホテルのフロントの方(尾股さん)にお話を伺うことができました

・震災当時の状況について
当日は自宅におりました。2分以上の長い揺れでしたが体感としては5分以上に感じた
本棚が倒れ、身の危険を感じたので庭の木につかまって収まるのを待ちました
ホテルに電話しましたが、夜になってようやく繋がりました
自宅は車で30分の距離でしたが、道は渋滞してどうにもならない状態だったそうです
ホテルは帰宅できないお客様の対応に追われたようです

・復興までの道のり
ホテル自体に被害はさほどありませんでしたが、4月の余震時に大きな被害が出ました
そのため夏休み期間は休業を余儀なくされました
その期間は原発による広野町民の受け入れ施設として営業
10/1にようやくスパ施設とホテルが一部営業再開になる
2/8にグランドオープン、お客様も順調に戻ってきている

子供たちの楽しそうな表情を見るとやはり魅力ある場所だと実感します
スパ施設内のバイキング会場もお昼時には長打の列でした
ここを基点に風評被害で苦しんでいる福島へ是非とも訪れていただきたいものです

 

帰りに小名浜港を訪れました
魚市場がある大型ショッピング施設のいわきららミュウ

 

ここは1F部分が2mほど浸水はしたものの、建物自体は大丈夫だったようです
しかしながら11月まで休業を余儀なくされました
昨年12月に訪れた時も大型バスの姿はありませんでしたが、この日も同様でした
しかしながら場内は活気に満ちていました
新たに子供の遊び場を作ったようで、家族連れが雨天でも楽しめる工夫がなされています
デイクルーズも復活していました

ハワイアンズはあんなに賑わっていたのに他の場所ではバスの姿が見られません
心理的に海へ行くのは怖いのでしょうか?
次回はもっと他の場所にも訪れて再び報告していきたいと思います